第15回 開業前にやるべき“集客準備”とは?
カフェズライフのカフェ開業講座|実践型カフェスクールのブログ
集客は「開業前」から始まっている
「オープン初日からお客様に来てもらえるか不安…」そんな声を多く聞きます。ですが、実は売れているカフェほど“集客準備”は開業前から始まっています。
開業日は“ゴール”ではなく、“スタートライン”。オープン時にどれだけお客様に知ってもらえているかが、その後の成否を大きく左右します。
今回は、SNSの活用、地域とのつながり、プレオープンの効果的な使い方など、開業前からできる集客準備について具体的に解説します。
① SNSは「準備期間」から投稿スタート!
開業準備の段階から、InstagramやX(旧Twitter)、LINE公式アカウントなどのSNSを活用することで、「ファンの先行獲得」が可能になります。
- 施工中の様子や試作メニュー、ロゴ決定などのプロセスを発信する
- 投稿にはハッシュタグ(#カフェ開業準備 #地名+カフェなど)を活用
- 開業日やプレオープン情報を事前告知する
Instagramは特に「開業準備アカウント」を持つカフェが増えており、検索からの流入や地元ユーザーのフォロー獲得に繋がります。
② 地域とのつながりをつくる
商店街、町内会、近隣の店舗や住民との関係づくりも、実は“集客”に直結する大切な要素です。
例えば:
- 近隣住民や店舗に挨拶を兼ねてチラシを配布
- 商店街のイベントに協賛・出店する
- 地域のLINEグループやFacebookページで開業告知
「ご近所から応援されるカフェ」は、開業初日からの集客力がまるで違います。特に住宅街や小規模エリアでは、顔の見える関係性が継続的な来店を生み出します。
③ プレオープンで「お客様の声」を集める
開業直前に行う「プレオープン」は、練習としてだけでなく、PR・口コミ・改善点の把握という3つの効果があります。
- 近隣の方・フォロワー限定で事前招待し、SNS投稿を促す
- アンケートを取り、メニュー・価格・動線などを改善
- プレオープン来店者を“初期ファン”として囲い込む
「完璧な状態でオープンする」ことよりも、お客様と一緒に完成させるという姿勢が、長く愛される店をつくる第一歩です。
④ 来店前に「登録・接点」を持ってもらう
お客様が店を訪れる前に、LINEやInstagramなどのSNSでつながってもらうことで、リピートや情報発信の起点になります。
- LINE公式アカウントのQRコードを、チラシやショップカードに印刷
- 登録者限定のクーポンや先行情報を配信
- Instagramでは「店名+地名」での検索に対応したハッシュタグを整備
「知らない店」ではなく、「SNSで見たことある店」にしておくことで、来店のハードルを大きく下げることができます。
まとめ:開業日は「告知の集大成」
カフェの集客は、オープン当日の“運”ではなく、事前準備の“積み重ね”で決まります。
SNS、地域連携、プレオープン、LINE運用——すべては「知られる」「関係を持つ」「また来てもらう」ための仕掛けです。
開業前にどれだけ“告知の土台”を築けるか。それが、安定したスタートを切るための最大のポイントです。
次回予告:第16回は「小さなカフェのための人材戦略」
スタッフを雇う?1人でやる?家族とやる?
次回は、カフェの運営を支える「人の力」について、規模に合った人材戦略や採用・育成のポイントを掘り下げます。