カフェを開業しようと思ったとき、まず考えるべきなのが「コンセプト」です。
どんなにおしゃれな内装でも、どんなに美味しいコーヒーを出しても、「なんとなく可愛い」「なんとなく雰囲気がいい」だけでは、リピーターにはつながりません。
今やカフェは無数に存在し、どこも工夫をこらした魅力的な空間が増えています。
そんな中で「自分らしい個性」を打ち出すことが、これからのカフェ経営では欠かせません。
そこで今回は、初めての方でもわかる「失敗しないカフェのコンセプト作り」について、具体例とともに3ステップで解説します。
コンセプト作りの第一歩は、「このお店にはどんなお客さんに来てほしいのか?」を明確にすることです。
つまり「ターゲット(想定するお客様像)」を具体的にイメージするところから始まります。
例として、以下のようなお客様像が考えられます:
ターゲットがはっきりすることで、提供するサービスやメニュー、インテリアやBGM、接客スタイルまでが自然と統一感を持って整っていきます。
また、開業後の集客・宣伝活動でも「誰に向けたカフェなのか」が明確だと、情報発信もしやすくなり、共感するお客様に届きやすくなります。
次に考えるべきは、「あなたのカフェでは、お客様がどんな体験をするのか?」ということです。
カフェに訪れるお客様は、ただコーヒーを飲みに来るわけではありません。
「その場所でどんな気持ちになれるか」「どんな時間を過ごせるか」を求めて来るのです。
たとえば次のような体験が考えられます:
カフェの強みは「空間・時間・体験」を自由に設計できること。
その店でしか味わえない体験を提供できれば、自然とリピーターが増えていきます。
体験を意識すると、料理やドリンクの出し方、カップのデザイン、BGMや照明など、細部まで意味を持って整えることができます。
最後に、あなたのカフェの特徴や想いを「ひとことで表すキャッチコピー(=コンセプトワード)」を考えてみましょう。
これは、看板やホームページ、SNSプロフィールに載せたり、チラシやショップカードにも使える、お店の顔となる大切な言葉です。
いくつかの事例を紹介します:
この言葉があることで、初めて訪れる人にもお店の魅力や目的が一瞬で伝わります。
ぜひ、あなたらしい「カフェの想い」を表現する言葉を探してみてください。
カフェを開業して長く続けていくためには、「好き」や「想い」をカタチにすることが何よりも大切です。
コンセプトをしっかり持っていれば、メニューを決めるとき、インテリアを選ぶとき、スタッフ教育をするとき、あらゆる判断において「自分のお店らしさ」を基準にできます。
そしてなにより、「このお店にしかない魅力」にお客様が共感し、足を運んでくれるようになります。
最初はざっくりでOK。ノートに書き出して、何度も見直しながら、あなたらしいカフェ像を描いていきましょう。
次の記事では、「立地選び」にフォーカスして、理想の場所の見つけ方・考え方をお伝えします。