第12回「原価を抑えて満足度を上げるカフェのメニュー作り」
カフェズライフのカフェ開業講座|実践型カフェスクールのブログ
コスパ重視のメニューが支持される理由
外食に「節約志向」が広がる中、手頃な価格でも満足できるメニューが、カフェでも選ばれる時代になっています。特に個人経営のカフェでは、原価と満足度のバランスがリピートを生む重要なカギです。
満腹感やお得感がありつつ、見た目の華やかさやこだわりを感じられるメニューは、お客様にとっての“価値”を高め、SNSでの拡散にもつながります。
原価を抑えて満足度を上げるメニュー例
① ワンプレートごはん
ごはん+メイン+副菜+スープを1つの皿にまとめたワンプレート形式は、仕込みの手間も削減でき、原価も管理しやすい万能メニュー。小鉢で彩りを加えると見た目の満足度もアップ。
② 季節の野菜を活かす
旬の食材は価格が安くて美味しいというメリットが。地元の農家直送や訳あり野菜をうまく活用することで、コストを下げながらも「素材にこだわっている」という印象を与えられます。
③ 手作りデザート
シフォンケーキやプリンなど、材料費が安くて仕込みが簡単な焼き菓子は、ドリンクとのセットメニューに最適。冷凍保存も可能でロスも減らせます。
無理なく原価を抑える5つの工夫
- 仕入れ先の見直し:業務用スーパーや地域の卸業者を活用
- ロスを出さないメニュー設計:食材を複数メニューで使い回す
- 冷凍や下処理済み食材の活用:時短と安定仕入れの両立
- セットメニュー化:単品よりもお得感を演出しやすい
- POPで価値を説明:「〇〇産の〇〇使用」など訴求力UP
お客様は単に「安い」よりも「納得のいく価格・価値」に魅力を感じます。理由のある価格を伝えることが大切です。
コストと価値のバランスが成功のカギ
原価率を意識しすぎると味気ないメニューになりがちですが、工夫次第でお客様の「満足度」を高めることができます。
低コストでも“体験”として満足されるメニューが、カフェ経営の成功に直結します。
インスタ映えや会話のきっかけになる盛り付け、味付けのひと工夫が、実はお金をかけずにできる最強の戦略になることも。
次回予告:第13回は「カフェの空間づくりと動線設計」
「入りたくなる外観」「落ち着ける内装」「動きやすいキッチン」など、カフェ空間の作り方について実例とともに解説します。開業前に必ず知っておきたい情報満載!